普段の生活をしていると、なかなか「鍼治療」が身近にある方は多くないと思います。

中には、「鍼は怪しい」や「怖い」といったイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思いますので、今回はそのイメージを払拭すべく記事にしました。

早速ですが「鍼の効果」をご紹介します。

　鍼をうたれたことがある方は分かるかもしれませんが、鍼を打った箇所が、赤くなったり・後からポカポカしたり・温もったりした感覚を味わうことがあります。

実際に鍼を打った直後は、血管が一時的に「収縮」しますが、その後は反射が起こり血管は「拡張」します。

血管が拡張することによって、血流量が増しますので、血液とともに「熱」や「酸素」が運ばれたりすることによって、体内ではさまざまな反応が現れるのです。

　鍼を打つことによって「皮膚」「筋膜」「筋肉」を貫いて、鍼は体内に刺入されるわけですが、鍼を抜いた体内には無菌的に微細な傷がついています。

そこで身体は鍼を打たれたことで「体に傷がついたぞ！！」と認識し、傷ついてしまった身体の修復に取り掛かろうとするのです。

我々、鍼灸師はあえて身体に傷を作ることによって、患者さんの身体の治して欲しいところに鍼を打ち傷をつけることによって、その方が持っている「自然治癒力」を引き出そうとしているのです！

鍼の本数が多ければ多いほど「傷」も多く。

針が太ければ太いほど、損傷度合いも大きくなります。

そのような微妙な加減を行いながら、自然治癒力を引き出す鍼治療につなげております。

　鍼には、免疫力を高める作用があります。

極論を言うと「はり」は身体にとって「異物」です。

体内に「異物」が入ると、体内では白血球やリンパ球などの「免疫機能」が高まります。

免疫機能が高まることによって、病気の治癒につながるため「鍼治療」は昔から病気の治療にも使われてきましたし、病気でなくても普段から「鍼」を打つことによって、免疫機能を高め「病気の予防」にも役立つことが出来るのです。

実際には目で見ることも確認することはできませんが、実際には身体の中ではこのような変化が起こっているのです。

だから鍼治療が生まれて長い時間が経っているけれど、廃れることなく残り続けているのです。

いかがでしたでしょうか？

他にも鍼には「疼痛緩和」の効果もあり、癌などの終末医療の場面などでも用いられております。

ここまで鍼の効果を語ってみましたが、決して「鍼」だけがこのような効果をもたらす訳でなく、鍼の刺激を受けた結果、身体が上記のような反応を示すと言うことで主役はあくまでも「身体」なのです！

鍼の効果を最大限引き出すためには当然ですが、「食べ物」や「運動」「姿勢」といった生活習慣が大きく作用します！

最後に、少しでも「鍼（はり）」に魅力を感じたり、「鍼」に対する抵抗がなくなった方が増えると嬉しいです。そのことによって、鍼が皆様の生活に身近なものとなり、皆様ご自身の健康的な生活の一助となれば非常に嬉しく思います。

リタ赤坂鍼灸マッサージ整骨院　院長　吉村大樹